江戸時代中期に八戸に住んだ思想家・安藤昌益の魅力を振り返る「安藤昌益フェスティバル」が来年1月7、8の両日、青森県八戸市内で開かれる。8日に昌益が題材の一人芝居「出立(たびだ)つ日」を演じる八戸市公民館長の柾谷(まさや)伸夫さん(75)が稽古に熱を入れている。自身が脚本を手がけ1992年10月、八戸市で開かれた「昌益国際フェスティバル」の幕開けとして初演した作品で、2007年10月に東京都内で演じて以来16年ぶりの上演となる。
昌益は封建社会を批判するとともに、「人間は自然の一部」という考えを確立したといわれ「世界で最初のエコロジスト」とも称される。「出立つ日」は昌益の弟子、高橋大和守(やまとのかみ)の八戸弁による一人語り風の構成。上演時間は約45分間で、大和守が息子と一緒に八戸を出奔する場面が最後となる。大和守と、比内二井田(現在の秋田県大館市)に戻ろうとする昌益の掛け合いなどに、昌益の思想がほとばしる。
22日夜は通し稽古が行われた。終了後、柾谷さんは「気候変動が社会問題となっている今、昌益の思想を見つめ直す必要性が高まっている。自分たちの生活を再考するきっかけになれば」と語った。
フェスは八戸ブックセンター、市公民館、安藤昌益資料館が主催する。柾谷さんの一人芝居は市公民館ホールで8日午後2時開演。入場無料だが整理券が必要。整理券は1人2枚まで、八戸ブックセンターと市公会堂で配布中。7日のシンポジウムは既に満席となっている。
昌益は封建社会を批判するとともに、「人間は自然の一部」という考えを確立したといわれ「世界で最初のエコロジスト」とも称される。「出立つ日」は昌益の弟子、高橋大和守(やまとのかみ)の八戸弁による一人語り風の構成。上演時間は約45分間で、大和守が息子と一緒に八戸を出奔する場面が最後となる。大和守と、比内二井田(現在の秋田県大館市)に戻ろうとする昌益の掛け合いなどに、昌益の思想がほとばしる。
22日夜は通し稽古が行われた。終了後、柾谷さんは「気候変動が社会問題となっている今、昌益の思想を見つめ直す必要性が高まっている。自分たちの生活を再考するきっかけになれば」と語った。
フェスは八戸ブックセンター、市公民館、安藤昌益資料館が主催する。柾谷さんの一人芝居は市公民館ホールで8日午後2時開演。入場無料だが整理券が必要。整理券は1人2枚まで、八戸ブックセンターと市公会堂で配布中。7日のシンポジウムは既に満席となっている。