「宮越家」離れ建てた当主夫妻を紹介/中泊

宮越正治とイハが着た衣服などの展示品を紹介する齋藤館長

 17日に始まった青森県中泊町の旧家「宮越家」の一般公開に合わせ、同町博物館は企画展「大正浪漫のくらし~宮越正治とイハ」を開催している。大正期の貴重なステンドグラスが残る同家の離れ「詩夢庵(しむあん)」を建てた9代目当主の宮越正治(1885~1938年)と妻のイハ(1889~1980年)にスポットを当てた展示で、2人の愛用品などを目にすることができる。

 会場では、正治とイハが実際に着た衣服や、円い形が特徴的な楽器・月琴などの愛用品、正治が作った画帖やイハの歌集「紅蘭(こうらん)」など約150点を紹介している。画帖については個々の絵が見られるよう、レプリカを作成して展示。歌集については収められている作品を一覧にしており、2人の人柄に触れることができる内容となっている。

 また、ステンドグラス作家・小川三知からの書簡や、1926(大正15)年に逓信大臣の安達謙蔵が宮越家を訪れた際の写真などを展示。詩夢庵が建てられた大正期の出来事や文化も紹介している。齋藤淳館長は「正治とイハ、2人の力があって詩夢庵はできた。その辺りを展示で感じてもらえれば」と話している。

 同企画展は12月17日まで。

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