7日から「角館祭りのやま行事」 高まるムード、準備進む

 「山・鉾(ほこ)・屋台行事」の一つとして国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている「角館祭りのやま行事(角館のお祭り)」が7日、仙北市角館町で始まる。9日まで。各丁内では曳山(ひきやま)に武者や歌舞伎の人形を載せる作業が行われ、祭りのムードが高まっている。

 角館のお祭りは角館神明社の例祭と成就院薬師堂の法楽に合わせて開催され、激しいやまぶっつけと情緒豊かな飾山囃子(おやまばやし)で知られる。

 18丁内が戦国時代の合戦などをテーマにした人形を飾った曳山を威勢よく引き回し、7日午後4時から神明社を参拝。8日は午前10時から武家屋敷通りで佐竹北家上覧が行われ、午後4時半から薬師堂参拝が始まる。午後5時半から町中心部の延べ8カ所で観光やまぶっつけを実施する。9日も薬師堂参拝のほか、曳山同士が鉢合わせした際の進行を巡る交渉や、交渉が決裂した場合のやまぶっつけが行われる。

 今年は飾山囃子や民謡などが披露される舞台が4年ぶりに復活。立町十字路と横町パーキングの2カ所に設置され、8、9日の午後2時から歌や踊りなどで祭りに花を添える。

 角館ではお盆過ぎから祭りの準備が本格化。町内の道路にはちょうちんや灯籠が設置されたほか、曳山のミニチュアを展示する事業所もあり祭りの雰囲気が盛り上がってきた。5日は若衆が曳山に載せた人形の周りを装飾するなどして祭り本番に備える様子が各所で見られた。

 期間中、町中心部は車両通行止め。秋田内陸線は8日の観光やまぶっつけに合わせ、午後10時10分角館発の阿仁合行き臨時列車「飾山ばやし号」を運行する。

 お祭りの問い合わせは市観光情報センター角館駅前蔵TEL0187・54・2700、市観光課TEL0187・43・3352

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