優雅な所作、観客魅了 「毛馬内の盆踊」4年ぶり通常開催

かがり火を囲んで優雅な所作を披露した「毛馬内の盆踊」=21日午後8時40分ごろ
 「風流踊(ふりゅうおどり)」の一つとして国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に昨年登録された秋田県鹿角市の「毛馬内の盆踊(ぼんおどり)」が21日、同市十和田毛馬内の毛馬内こもせ通りで始まった。頬かむりをした踊り手ら約100人がかがり火を囲み、優雅な所作で観客を魅了した。23日まで。

 新型コロナウイルスの影響で2020年から中止や縮小を余儀なくされ、4年ぶりの通常開催となった。 

 午後7時過ぎ、開始の合図である呼び太鼓が打ち鳴らされ、踊り手が通りに集合。長い輪をつくり、太鼓と笛のはやしで踊る「大の坂」、伴奏がなく歌だけで踊る「甚句」を披露した。

 留め袖に薄紅色の蹴出(けだ)しを身に着けた女性らは、ゆったりとしたテンポでしなやかに踊り、会場に情緒を漂わせた。

 22、23日とも踊りは午後7時40分ごろ開始予定。

 毛馬内の盆踊は江戸中期には行われていたとされ、西馬音内(羽後町)、一日市(八郎潟町)と並び県内三大盆踊りの一つに数えられる。24都府県41件の民俗芸能「風流踊」の一つとして昨年11月にユネスコ無形文化遺産に登録、国重要無形民俗文化財にも指定されている。

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