県美で9月「アレコ」テーマにフラメンコ

 東奥文化選奨や文化庁芸術祭新人賞などを受けた五所川原市出身のフラメンコダンサー工藤朋子さん(43)=東京都在住=が9月17、18の両日、青森市の県立美術館で、シャガール作の舞台背景画「アレコ」をテーマにした特別公演を行う。公演は背景画全4幕がそろうアレコホールで行い、フラメンコと津軽三味線、ピアノ演奏のコラボレーションで悲劇的な恋物語を表現する。

 「抱擁の哀しき果て」と題した公演で、工藤さんはアレコが恋するゼンフィラを演じる。他の出演者はアレコ役のフラメンコダンサー三四郎さん、津軽三味線奏者の浅野祥さん、ピアニストの高実希子さんら。

 国内外で経験を積み、映像作品などにも活躍の場を広げている工藤さんだが、青森県での公演は初めて。

 東奥日報の取材に「フラメンコと同じくロマ民族の文化に根差したアレコの物語を、念願だった故郷で演じられることに強く不思議な縁を感じる。物語の世界観をどう表現していくか、私自身とても楽しみ」と語った。

 公演は両日とも午後7時開演。チケット(全席指定、税込み)は一般4500円、高校生以下2500円。公演に関する問い合わせは同美術館パフォーミングアーツ推進実行委事務局(電話017-783-5243)、チケット販売はカンフェティ(同0120-240-540)へ。

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