板柳の「シャボン玉おじさん」人気

大きなシャボン玉を作り、子どもを楽しませる松山さん(右)

 板柳町ふるさとセンターで、大きなシャボン玉を見せて楽しませる「シャボン玉おじさん」が休日に現れ、子どもたちの人気を集めている。正体は町教育委員会職員の松山典聖さん(36)=同町=で「子どもたちに喜んでもらうのはもちろん、音楽でもアートでも、いろんな人が、いろんなことに挑戦しようという前向きな気持ちになってくれればうれしい」と話している。

 「見て、大きい!」「僕もやりたい」。13日午前、屋外の遊具で遊んでいた子どもたちが、松山さんが作ったシャボン玉を見つけ、声を上げながら近寄ってきた。「子どもが喜んでいる姿を見ると、私の生きる原動力になる」と松山さんはほほ笑んだ。

 松山さんは数年前、動画投稿サイト「ユーチューブ」で、公園でシャボン玉を披露する人の動画をたまたま視聴。「コロナ禍でも楽しめて、手軽に人を感動させられる」と感じ、2021年に同センターの遊具近くで自らもシャボン玉作りを始めた。

 道具は全て松山さんの手作り。リンゴの枝や園芸用の支柱に輪をつくるように毛糸を結び、洗濯のりなどを混ぜて作った液に浸し、空中で動かしてシャボン玉を発生させる。「シャボン玉おじさん」が現れる日は「シャボン玉と同じく風の吹くまま気の向くまま」(松山さん)と不定期だが、風が弱い日が多いという。

 大学時代、気持ちがふさぎ込み、ひきこもり生活を送った経験があるという松山さん。「今の時代、SNS(交流サイト)上では誹謗(ひぼう)中傷が多く、新しいことに挑戦しにくい雰囲気があるように思える」と憂い、「私を見て、ストリートパフォーマンスでもイベント企画でも、やりたいことを人前でチャレンジしようとする人が増えればうれしい」と語る。

 松山さんによると、同センターにはほかに、風船で動物などを作ってみせる「バルーンアートおじさん」も時折現れるという。「ふるさとセンターが、いろんな人でにぎわう『テーマパーク』のような場所になったら面白い」と話す松山さん。楽器や科学実験のパフォーマンスも練習しているという。

板柳町

青森
北五の魅力、バスで巡ろう 30日から日帰りツアー/クランピオニー
青森
GMUのふるさとナビ4 板柳・アップルサンデー
青森
品質保持処理 食感長持ちのリンゴいかが
青森
縄文カード第2弾、青森県の出土品網羅
青森
GMUのふるさとナビ3 板柳・りんごカレー