半年ぶりに開山した恐山。県内外から参拝客が訪れた=1日午前

 日本三大霊場の一つ、青森県むつ市の恐山が1日、冬季の休山期間を終えて半年ぶりに開山した。午前6時の開門とともに県内外から多くの参拝者や観光客が山門をくぐり、亡き人に思いをはせていた。

 硫黄のにおいが立ち込め、場所によっては火山ガスが噴き出している恐山の荒涼とした岩場は「地獄」になぞらえられる。参拝者は納骨塔や慈覚大師堂、賽(さい)の河原などをゆっくり一つ一つ巡り、静かに手を合わせていた。

 「極楽浜」と名付けられた宇曽利湖に面する白砂の浜では、東日本大震災供養塔の両脇に立つ「鎮魂の鐘」と「希望の鐘」の音が鳴り響いていた。

 初めて恐山を訪れたという岡山県倉敷市の川角勝子さん(81)は「恐山には何か怖いイメージがあったが、お参りすることで心が落ち着く感じがした」と話した。

 開山期間は10月末まで。7月20~24日には大祭が行われる。

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