「美しいハグ」どう表現/八戸市美術館で展覧会

ジャイアントルームに展示されている青木野枝さんの作品「もどる水/八戸」

 八戸市美術館で、展覧会「美しいHUG(ハグ)!」が29日に開幕する。ゲストキュレーターに森司さん(アーツカウンシル東京)を迎え、アーティスト6人が八戸の街や人とのハグ(愛情や友好関係を表現するコミュニケーション)から生み出したインスタレーションや彫刻などのほか、プロジェクト参加者の陶芸作品を館内外に展示。来館者が作品鑑賞やワークショップを通じ、美術館とのハグの仕方や美術館の在り方を考えてほしい-との思いが込められている。

 28日、関係者向けの内覧会が行われ、佐藤慎也館長と森さんのほか、参加アーティストの青木野枝さん、井川丹(あかし)さん、川俣正さん、きむらとしろうじんじんさん、黒川岳さん、タノタイガさんが、館内外の特徴的な空間を生かした展示作品を説明した。

 巨大空間のジャイアントルームには、鉄の輪を組み合わせたオブジェと高い天井からつるした南部せんべいや干し菊などで水の姿を表現した、青木さんの新作「もどる水/八戸」を展示。同館所蔵の教育版画「虹の上をとぶ船 総集編Ⅰ・Ⅱ」を題材に井川さんが作曲した、八戸市内の児童生徒の合唱曲などで構成する音楽作品を紹介している。

 展示室・ホワイトキューブには、東日本大震災の津波で押し流された建具や家具を想起させる川俣さんのインスタレーション「Under the Water 八戸」が、屋外には黒川さんの「石を聴く」をテーマにした11点の彫刻作品群が並んでいる。

 展示は8月28日まで。観覧料は一般500円、高校生以下無料。

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