青森県鯵ケ沢町は6日、クマの目撃により2019年9月から閉鎖してきたブナ林散策ゾーン「白神の森遊山道」について、今季は今月22日から10月29日までの土日祝日限定(8月11~13日除く)で利用を一部再開すると発表した。

 ことしは白神山地の世界自然遺産登録から30周年。同遊山道は、世界自然遺産・白神山地の魅力を気軽に体感できるスポットとして親しまれてきた。

 クマの目撃を受け、利用者の安全確保策を検討してきた町は昨年10月、試験的に利用を再開。今季は監視カメラを設置し、コース上でクマが嫌がる香りの線香をたくなどの安全対策を取った上で、内回り約1キロのコースの利用をガイド付きで再開することにした。

 ガイド付きのトレッキングは所要時間約1時間20分で、午前9時半からと午後1時からの1日2回実施。料金は一般千円、小中学生500円、幼児無料。

 町政策推進課観光商工班の担当者は「世界自然遺産登録30周年に合わせ、特別料金で設定した。この機会に白神山地の景色を楽しみ、ガイドから知識を得てみては」とPRしている。申し込みは3日前までに町観光商工班(電話0173-72-2111、メールaji_shirakami@outlook.jp)へ。

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