和菓子で癒しの場を

地元産の野菜や果物を使ったおやきなどを出す和菓子店「襷(たすき)」を東目屋に開く米澤さん(中)、十文字さん(左)、菊池さん

 青森県弘前市の米澤貴子さん(51)が21日、市中心部から車で20分ほどの里山エリア・東目屋地区に、地元産の野菜や果物を使ったおやきなどを出す和菓子店「襷(たすき)」をオープンさせる。同地区出身の米澤さんは12年前に東京からUターン、約1年半のがん闘病生活も経験した。「毎日頑張っている人たちが、東目屋まで来る非日常を楽しみながら、疲れを癒やせる場所にしたい」と話す。

 弘前学院聖愛高校を卒業後、駒沢大学法学部に進み、39歳まで東京で過ごした。「やりたいことをガンガンやった」と、アパレル、広告、ウエディングプランナーなどさまざまな業種で経験を積んだ。

 そんな中、友人と足を運んだ自然の中で食事ができる神奈川県内の店で「自然ってこんなに癒やされるのか」と実感。自分も同じように疲れた人を癒やせる場所をつくりたいと、店を持つことを夢に描き帰郷を決めた。

 弘前市内の企業に就職しスイーツショップの立ち上げなどに関わっていた48歳の頃、乳がんが見つかった。仕事を休んで治療に専念する中、「なにか残してから人生を全うしたい」という気持ちが強くなる。独立を決意し、2022年春から、元同僚の十文字清花さん(27)=階上町出身=と菊池梨恵さん(33)=栃木県出身=と共に開業へ向けて準備を進めてきた。

 看板商品は、小麦粉などを練った生地で野菜などの具材を包む長野県の「おやき」をアレンジした「津軽おやき」。けの汁、アップルパイ、隣接する西目屋村の名物・目屋豆腐のおからを使った卯(う)の花など津軽の味をおやきに詰める。店名は愛好する箱根駅伝にちなんで付けた。

 米澤さんは「いろんな人たちとつながって、これからもっと面白い景色を見たい。ゆくゆくは、ここで働きたいと思ってもらえるような会社をつくって、夢を持った若者が何かを始められる場所にしたい」と語る。

 おやきは1個税込み280円。当面はテイクアウトのみの営業。問い合わせは同店(電話0172-40-2824)へ。

看板商品の「津軽おやき」。だしとみそがしっかり香る「けの汁」、目屋豆腐のおからを使った「卯の花」「おから餡(あん)」などがある(襷提供)

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