被災の子 語り継ぐ決意 3・11メッセージ展/八戸

子どもたちが書いた被災の経験や、励ましのメッセージなどが並ぶ会場

 東日本大震災の風化を防ごうと、青森県八戸市の館鼻公園にある市みなと体験学習館(みなっ知)が10日、「3・11メッセージカード展」を始めた。震災の記憶を受け継ぐ決意などを書いたメッセージカード400枚が並ぶ。15日まで。

 被災した子どもたちのメッセージを集めて全国各地で展示している名古屋市のNPO法人「3・11ツナグ」の協力を得て、同館が初めて実施。小学校入学前に震災を経験した高校生は「これからも忘れず語りついでいかなければいけないと思います」とつづっている。岡山県の中学生の「いつでも頼って下さい」など、東北地方以外の子どもが寄せた励ましの言葉もある。

 会場には初日から多くの市民が訪れた。同市の80代主婦は「素晴らしいメッセージばかり。いろいろな方に見てもらいたいと思った」と話した。同館の前澤時廣館長は「メッセージを読んで、それぞれの人が自分のできることを考えてほしい」と語った。

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