階上岳山頂から大パノラマ満喫

八戸市内を一望する階上岳山頂。登山者は雄大な景色をカメラに収めた=5日午後

 青森県と岩手県、宮城県の南北約250キロに広がる三陸復興国立公園の指定から今年5月で10年を迎える。県立公園から編入された階上町の階上岳(標高739メートル)の山頂は5日、雲一つない好天に恵まれ、冬山を楽しむ登山客らが訪れた。

 階上岳の8合目・大開平まで通じる車道は冬季は通行止めとなり、標高約150メートルの登山口から山頂までは約2時間歩く必要がある。それでも、県内では雪が少ない地域にあることから、階上岳は冬山登山を手軽に体験できる山として愛好者らに人気がある。

 5日はスノーシューや滑り止めのアイゼンなどの装備を着けた登山客が次々と山頂に姿を現し、八戸市内や八甲田連峰を一望できる大パノラマに見入った。岩手県久慈市の根井弘子さん(55)は「先週も登ったが風が強く、立っていられないほどだった。今日は暖かく景色も良い。階上岳から初めて(同県の)岩手山を見ることができた」と声を弾ませた。

 例年、階上岳の山開きは4月下旬に行われる。大開平に群生するヤマツツジは5~6月に見ごろを迎え、大勢の観光客らでにぎわう。

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