アイナメでラー油、小籠包 食感にこだわり/階上

新メニューのあぶラー油(下)とあぶラー油入り小籠包(左)、右はアブラメのミニ漬け丼。あぶラー油をトッピングして食べる

 青森県階上町の魚・アイナメ(アブラメ)のブランド化推進協議会「はしかみブランドプロジェクト CompAss(コンパス)」は22日、同町の「はしかみ ハマの駅 あるでぃ~ば」で、アイナメを活用した新メニュー「あぶラー油」と「あぶラー油入り小籠包(ショウロンポウ)」を同協議会の会員会議でお披露目した。同施設のレストランMar(まーる)や売店で4月から提供する予定。

 同協議会はアイナメの消費拡大を目的として、2019年度から毎年1、2品ずつ八戸水産高校と協力し加工品を開発してきた。これまで試作してきたのは、塩こうじ揚げやみそ焼き、薫製(くんせい)、カルパッチョなど多岐にわたる。

 あぶラー油は、アイナメの切り身を乾燥させ、低温で焼いてラー油に混ぜたもので、昨年度開発した。本年度は1.5センチ角に大きく切って食感を楽しめるようにした。小籠包は、ひき肉などで作った餡(あん)にあぶラー油を加えて皮で包んだ。焼く時間の調整に苦労したという。同日は小籠包と、あぶラー油をトッピングした「アブラメのミニ漬け丼」を試食。会長の荒谷憲輝町長らは「おいしい」「アブラメはすごい」と味に太鼓判を押していた。

 あぶラー油は、セットメニューのトッピングとして4月から提供予定で、小籠包は同8日から、4月中の土日祝日に1日50個限定で販売する。

 同協議会はこれまでの開発実績を踏まえ、新年度は商品開発をいったん休止。今後は、開発メニューの中から催しや町内の飲食店で提供するメニューを選定する。

 22日の会議では、事務局がブランド化事業の進捗(しんちょく)状況を報告。県産業技術センター食品総合研究所(八戸市)の職員が、養殖アイナメの品質調査結果を発表した。

新メニューを試食する協議会のメンバーら

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