「階上あぶらめ」デビュー ハマの駅で祭り

階上あぶらめの一本焼きなどを買い求める来場者

 青森県階上町の魚・アイナメ(アブラメ)に独自の付加価値を付けたブランド魚「階上あぶらめ」が22日、正式デビューした。町産直施設「はしかみ ハマの駅 あるでぃ~ば」で「階上あぶらめ祭り」とブランドロゴのお披露目が行われ、町民や関係者が新鮮なアイナメに舌鼓を打ちながら、門出を祝った。

 階上あぶらめは階上沖で取れた魚体のうち、漁獲時期や大きさ、締め方などのブランド基準をクリアした魚体。「水揚げ可能漁師」として登録された漁業者が水揚げ後すぐに船上で生け締め処理し、チェックシートを使って魚体の傷や色などを確認。納品先のあるでぃ~ばでもスタッフが再度チェックし、品質に問題のない魚体のみ納品、販売する。

 町内外から訪れた多くの来場者でにぎわった祭りでは、鮮魚の販売のほか、切り身の塩焼きが無料で振る舞われた。数量限定販売の漬け丼やアブラメ汁、一本焼きは完売。八戸市から家族で訪れ、塩焼きをぺろりとたいらげた西園小5年の石橋蓮士(れんと)さん(10)は「身が柔らかく、うまみがいっぱいでおいしかった」と感激していた。

 ブランドロゴのお披露目には、ロゴ入りTシャツを着た関係者ら約30人が参加。ブランド化推進協議会「はしかみブランドプロジェクトCompAss(コンパス)」会長の荒谷憲輝町長が「漁業者、飲食店、協議会が一体となってブランドを育てていきたい」とあいさつした。

 階上あぶらめは町内の3飲食店(レストランMar、ポセイドン、よっ亭)で料理が提供される。今後は漬け丼の素(もと)やカルパッチョといった冷凍加工食品も販売する予定。

関係者によるブランドロゴのお披露目も行われた

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