五所川原市で3年ぶり「地吹雪体験」

3年ぶりに行われた「地吹雪体験」を楽しむ参加者=28日午後1時20分ごろ、五所川原市金木町

 青森県五所川原市金木町で28日、恒例イベント「地吹雪体験」が3年ぶりに始まった。首都圏や愛知県から訪れた男女4人が昔ながらの格好で風雪の中を歩き、北国の冬を堪能した。

 冬の青森観光を盛り上げようと、津軽地吹雪会(角田周代表)が1988年から実施している。昨年、一昨年は新型コロナの影響で一般客の受け付けを見送った。

 津軽鉄道・芦野公園駅に集まった参加者は、もんぺや伝統的な防寒着「角巻」に身を包み出発。「雪中行軍のよう」「かんじきは意外と歩きやすい」と最初は話しながら歩を進めたが、一面開けた雪原に出ると、風雪が強まり会話もろくにできない状態に。吹雪の中、時折青空も見られ、参加者はスマートフォンで記念撮影をしていた。

 愛知県から友人と参加した会社員五嶋武弘さん(64)は「こんなにふぶくとは思わなかった。津軽の人は苦労しているんだと実感した」と話した。角田代表は「吹雪、曇り、青空と一気に三つの天気を経験できるのは珍しい。最高だった」と満足げに話した。今季の地吹雪体験は10回程度予定し、予約は既にいっぱいだという。

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