「迷宮探検」楽しんで/八戸横丁マップ完成

中心街をダンジョン(地下迷宮)と位置づけた横丁マップを手にするデザインを担当した瀬知素子さん

 青森県八戸市中心街の八つの横丁でつくる八戸横丁連合協議会は、東北新幹線八戸駅開業20周年を契機に新たな横丁マップを作製した。中心街をダンジョン(地下迷宮)と位置づけ、来訪者がダンジョンを舞台にしたコンピューターゲームに参加している気分になるデザインに仕上げた。協議会事務局の月舘裕二・長横町商店会会長は「スマートフォンの時代だが、マップを手に横丁巡りを楽しんでほしい」とPRしている。

 マップは、戦後間もなくに名付けられた「たぬき小路」から、新幹線開業時に誕生した「みろく横丁」まで、各横丁の歴史や特徴を紹介。地図は建物の形状を忠実に再現し、抜け道や袋小路、横丁の発展と関係が深いかつての映画館の跡地、偉人ゆかりの碑などをアイコンで記している。

 デザインや写真を担当したのは、中心街でバーを経営する歌手・デザイナーの瀬知素子さん(43)。「八戸の中心街には通り抜けできるビルや路地が多く、『ダンジョンみたいで面白い』と以前から県外客に紹介していた」と説明。「中心街には市民にもほとんど知られていない抜け道がある。そこの探検は観光客はもちろん、市民にとっても面白いはず」とマップの活用を呼びかけている。

 横丁マップは開業20周年記念関連事業実行委員会が発行。10万部作製し、八戸市内のホテルや各横丁などに置いている。問い合わせはVISITはちのへ(電話0178-70-1110)へ。

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