冬の風物詩 ストーブ列車運行開始/津軽鉄道

日本酒とスルメを口にしながら、ストーブ列車を楽しむ乗客

 津軽鉄道(青森県五所川原市-中泊町)は1日、冬の風物詩「ストーブ列車」の運行を始めた。観光客らが雪景色を眺めながら心温まる旅路を楽しんだ。運行は来年3月末まで。

 開業当初の1930(昭和5)年から続く津鉄の名物列車。午前11時50分津軽五所川原駅発の一番列車には県内外の観光客や鉄道ファンらが乗り込み、昔ながらのだるまストーブのぬくもりを感じながら、車内販売のスルメや日本酒を味わった。

 ストーブ列車運行に合わせたかのように前日から降った雪で、沿線の田んぼは白く染まった。妹と観光で訪れた嘉藤洋子さん(74)=さいたま市=は「ずっと(ストーブ列車に)乗りたいと思っていた。この雪景色はなかなか見られない。乗る人が減っても存続してほしい」と話した。

 運行に先立ち、同駅で津軽三味線演奏会や出発セレモニーを開催。新宮団地こども園(五所川原市)の園児が手を振り、一番列車の出発を見送った。ストーブ列車は1日2~3往復する。


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