八戸バター「イカ墨」「鯖」 呉服店が開発

八戸バターを開発した類家通さん(左)と長男の弘匡さん

 青森県八戸市の呉服店「きもの處 〓好(きこう)」(類家通=とおる=代表)は、「√64HACHINOHE BUTTER(ルート64はちのへバター)」の販売を始めた。イカ墨やサバなど地元の食材を使い、伝統的なフランス料理の技法を用いて作った「合わせバター」で、類家代表は「いろいろな食材に使用できる。思い思いに楽しんでいただきたい」と話す。
※〓は「喜」の異体字。「轟」の「車」が「七」

 全国各地の百貨店の物産展などで帯を販売していた類家代表は、県産食材を一生懸命に売る食品関係者を見て食品の開発に関心を持った。良い商品がないかと思考を巡らす中、「(バターのアイデアが)急にひらめいた」という。

 類家代表は、東京のフランス料理店でオーナーシェフを務める長男の弘匡(ひろまさ)さんに相談。2人は異業種への挑戦とあって苦労もあったが、地元企業の協力を得ながら商品開発を進めていった。

 八戸バターは、濃厚で真っ黒な見た目が特徴の「イカ墨」、サバをふんだんに使用しコクがある「鯖」、ハーブや香味野菜などを使用してリッチな味わいに仕上げた「ブイヤベース」の3種類。パンやクラッカーに載せてそのままの味を楽しんだり、パスタやグラタン、カレーなどさまざまな料理に活用できる。

 類家代表は今後の商品開発にも意欲を見せており「八戸の食の無限の可能性を発信していきたい」、弘匡さんは「(バターの開発を聞いた時は)直感的にいけそうだと思った。八戸を知るきっかけになれば」と話した。

 1個100グラム入りで、税込み価格はイカ墨と鯖が1706円、ブイヤベースが1814円。八戸市のカネイリミュージアムショップ八戸や八食センターなどで購入できる。

〓好が販売を始めた八戸バター3種類。左から「イカ墨」、「鯖」、「ブイヤベース」 ※〓は「喜」の異体字。「轟」の「車」が「七」


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