邦楽ユニット「WASABI」、和楽器の新たな魅力に光 15日、「民謡フェス」出演

 秋田県内外の民謡歌手やグループが競演する「あきた民謡フェス」が15日、秋田市のあきた芸術劇場ミルハス中ホールで開かれる。同市出身の箏(こと)奏者市川慎(50)=東京=ら4人による「新・純邦楽ユニットWASABI(ワサビ)」の他、小野花子や二代目浅野梅若など本県を代表する民謡歌手ら13人が出演する。


 WASABIは、津軽三味線デュオ「吉田兄弟」の兄・良一郎が和楽器の魅力を広く伝えようと、尺八の元永拓、太鼓の美鵬直三朗と2008年に始めた学校公演プロジェクトが母体。10年に市川が加わり、国内外で公演を行っている。

 市川は生田流箏(そう)曲「清絃会」の3代目家元・足達清賀の次男で、少年時代はバンドを組んでエレキギターに熱中。「箏は女性がやるもの」と距離を置いていたが、高校3年の時、テレビで気鋭の箏奏者沢井比河流(ひかる)の現代的演奏に触れ、楽器の奥深さや可能性に気づいた。高校卒業後に上京して本格的に箏を始め、沢井家で内弟子として4年間、一心不乱に稽古。「周りは幼少期から箏を続けてきた人ばかり。一人前になれるか不安で大きな壁も感じたが、弾けるようになる喜びが勝り、楽器の面白さにのめり込んだ」と振り返る。現在は演奏活動に加え、東京や本県、山形で指導も行う。


 当日は富山の民謡「こきりこ節」のメロディーを生かしたオリジナル曲など7曲ほどを届ける。WASABIの演奏は、箏が奏でる和音に津軽三味線のビート感などが加わり、ロックやポップスに近いバンドサウンドが生まれるのが特徴で、曲ごとに4人それぞれの見せ場がある。「手や体の動きも含め、優雅さだけでなく激しさも感じてもらえるはず。和楽器の新たな一面を見てほしい」

 フェスはミルハスと秋田魁新報社の主催。民謡の新たな可能性や未来に光を当て、民謡文化を盛り上げようと23年に始まり、今回で3回目。小野は「秋田船方節」「秋田荷方節」など、浅野は「秋田小原節」「秋田タント節」などを披露。落語家きり亭たん方が2人の半生を紹介するコーナーもある。昨年11月にCDデビューした若手民謡歌手4人のユニット「みんよぅユリism」から秋田市の川井ふたばさん(18)と仙台市の荒瑞加さん(20)が参戦。それぞれ地元民謡を届ける。


 午後1時半~3時45分。S席3500円、A席2千円、学生500円。チケット購入はQRコードから。問い合わせはミルハスTEL018・838・5822

14日にもイベント 和楽器の構造、奏法紹介
 「あきた民謡フェス」前日の14日には、秋田市のあきた芸術劇場ミルハスで「新・純邦楽ユニットWASABI」による和楽器の紹介イベントが開かれる。

 市川慎らメンバー4人が箏、三味線、和太鼓、尺八の構造や奏法について説明。参加者は楽器に触れ、音出し体験もできる。市川は「和楽器はシンプルな構造だからこそ、演奏者の感情を音色に込めやすい。多くの人に日本の楽器の良さを知ってほしい。イベントを通じ、『あきた民謡フェス』をさらに楽しむことができるはず」と参加を呼びかける。

 午後1時半~3時半。定員20人。対象は小学生以上。参加無料だが、要申し込み。申し込み、問い合わせはミルハスTEL018・838・5822

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