旅する絵師に焦点当て展覧会/八戸

吉田初三郎の「八戸市鳥瞰図」と川瀬巴水の「八之戸鮫」などが並ぶコーナーを紹介する小倉館長

 青森県八戸市の八戸クリニック街かどミュージアムで、開館10周年記念秋期展「旅する絵師 同時代を生きた川瀬巴水と吉田初三郎」が開かれている。大正から昭和初期の旅行ブームの時代、日本中を旅して風景画を描いた1歳違いの絵師2人にスポットを当て、作品や資料計204点を展示している。11月13日まで。

 川瀬巴水(1883~1957年)は、伝統木版画の技術を基にした「新版画」という分野の中心的存在で、日本の原風景を感じさせる作品から「旅情詩人」と呼ばれた。現在も国内外で人気を集めている。吉田初三郎(1884~1955年)は独自の画法で日本中の旅行案内鳥瞰図(ちょうかんず)を手がけ、種差海岸に別荘兼アトリエを築いて活動の拠点とした八戸市ゆかりの人物でもある。風景日本画でともに人気を博した2人だが、接点は不明という。

 会場では秋の奥入瀬渓流や十和田湖、八戸市鮫地区などを叙情豊かに描いた巴水の作品を紹介。また初三郎が手がけた八戸市の鳥瞰図4点をはじめ、青森市、十和田湖などの鳥瞰図、初三郎の弟子・前田虹映らの作品も展示している。

 小倉学館長は「時代の変化を捉えて有名な観光名所を描いた初三郎の作品と、失われていく日本の原風景を描いた巴水の作品を同時に見ることで、当時の日本の時代性を感じてほしい」と話した。

 同館は祝日を除く月、火曜日休館。問い合わせは同館(電話0178-32-7737)へ。

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