紅葉見ごろ 十和田・蔦沼で入場制限始まる

入場制限が始まった蔦沼の展望デッキで紅葉を楽しむ観光客=20日午前6時40分ごろ

 紅葉が見ごろを迎えた十和田八幡平国立公園内の蔦沼(青森県十和田市)で20日、周辺の交通渋滞対策と環境保全を目的とした入場制限が始まった。予約が必要な早朝(午前5時~7時半)の展望デッキには約60人の観光客が訪れ、朝日に木々が照り輝き、水面まで錦に染まる絶景に見入った。

 天候に恵まれたこの日、沼に面した長さ約25メートルのデッキには、日の出前から観光客が並んだ。名古屋市から初めて訪れた新家(にいのみ)恵里さん(36)は「青森の紅葉を調べて蔦沼を知った。車を止めるのも大変と聞いていたので、入場制限はいいと思う。辺りに光が当たると雰囲気が変わってきれいだった」と話した。

 入場制限は、国や十和田市など関係団体でつくる十和田湖周辺交通渋滞対策協議会(会長・小山田久市長)が実施。3年目の今年は早朝入場は120人までとしているが、制限期間の31日まで既に予約で満杯で、キャンセル待ちの状態。入場には、早朝も予約のいらない日中(午前7時半~午後4時)も環境保全協力金が必要で、駐車場は最大35台分。

 同協議会事務局(市商工観光課)によると、蔦沼の紅葉は今週末から25日ごろまでが最盛期とみられる。同課担当者は「日中も混雑することが予想されるが、路上に駐車したりデッキ外にはみ出したりしないでほしい」と呼びかけている。

 問い合わせは同事務局(電話0176-51-6771)へ。

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