11ぴきのねこ和菓子、「ぶたくん」「おじさん」も登場 青森・三戸町

従来の11ぴきのねこの練り切りに、ぶたくん(手前)とぶたくんのおじさん(手前から2列目)も加わった

 青森県三戸町の「松宗(まつそう)菓子店」が販売している和菓子「11ぴきのねこたち」に、新たに「ぶたくん」と、ぶたくんの「おじさん」が加わった。ぶたくん、おじさんは同町出身の絵本作家・故馬場のぼるさんの代表作「11ぴきのねこ」シリーズに出てくるキャラクターで、同絵本ファンの熱い要望を受けて商品化した。ふるさと納税返礼品としては既に出しているが、同店店頭では1日から発売した。

 練り切りで作った「ねこたち」は、同店の人気商品。一個一個が手作りで、手間がかかるが、絵本を出版するこぐま社(東京)の監修を受けて完成させた。店主の松尾宗橘(そうきつ)さん(66)は「鼻の立体感や帽子、耳の長さをそろえたり、ようかんで丸い目を描いたりといろいろ難しい部分もあるが、なんとか形にした」と語る。

 9月17日から11月6日まで「まるごと馬場のぼる展」を愛知県の刈谷市美術館で開催中だが、同美術館には茶室があり、茶菓子として使っている同練り切りが来場者に大人気だという。原材料高騰のため、新作2品は1個280円(税込み)。ねこたちも当面は従来の250円(同)で販売するが、今後の原材料相場によっては値上げも検討する。

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