青森県黒石市豊岡の「津軽烏城(うじょう)焼」は20日、全長103メートルの世界最長の登り窯「永遠龍大窯(とわりゅうおおがま)」の火入れ式を行った。全52部屋には大小約1万点の作品が詰められ、これから最長約108日間、まきをくべ続ける。窯を造り始めてから四半世紀を経て、初の火入れとなった。
烏城焼は、アカマツを燃やした灰が溶け、器の表面に流れる「自然釉(ゆう)」が特徴。登り窯は平川市出身の窯元・今井理桂(りけい)さん(74)が1996年に造り始め、体調不良や資金難を乗り越え2018年12月に完成。翌19年、世界最長の登り窯としてギネス記録に認定された。
つぼやコーヒーカップなど作品の窯詰めは7月29日に始めたが、8月の大雨で詰めた作品が壊れる被害に遭い、9月上旬に予定より遅れて完了した。
20日は約80人が参加し成功安全祈願祭を執り行った後、火入れ式を実施。今井さんと黒石神社の津軽承公(つぐひろ)宮司が、たいまつで窯に置かれたまきに火を付け、関係者らが続いた。
火入れを終え今井さんは「感無量。たくさんの人に支援をもらい、ありがたい」と話した。
火入れは当初20年に計画していたが、コロナなどの影響で延期になっていた。今井さんの息子で陶工の保典(やすのり)さん(33)によると、クラウドファンディングと支援金合わせ、現時点で42部屋分の資金は確保できており、全52部屋の作品を焼くため、資金調達を続けるという。
来年3月に窯から出し、早ければ5月の大型連休から販売する。
烏城焼は、アカマツを燃やした灰が溶け、器の表面に流れる「自然釉(ゆう)」が特徴。登り窯は平川市出身の窯元・今井理桂(りけい)さん(74)が1996年に造り始め、体調不良や資金難を乗り越え2018年12月に完成。翌19年、世界最長の登り窯としてギネス記録に認定された。
つぼやコーヒーカップなど作品の窯詰めは7月29日に始めたが、8月の大雨で詰めた作品が壊れる被害に遭い、9月上旬に予定より遅れて完了した。
20日は約80人が参加し成功安全祈願祭を執り行った後、火入れ式を実施。今井さんと黒石神社の津軽承公(つぐひろ)宮司が、たいまつで窯に置かれたまきに火を付け、関係者らが続いた。
火入れを終え今井さんは「感無量。たくさんの人に支援をもらい、ありがたい」と話した。
火入れは当初20年に計画していたが、コロナなどの影響で延期になっていた。今井さんの息子で陶工の保典(やすのり)さん(33)によると、クラウドファンディングと支援金合わせ、現時点で42部屋分の資金は確保できており、全52部屋の作品を焼くため、資金調達を続けるという。
来年3月に窯から出し、早ければ5月の大型連休から販売する。