芦野公園駅 花でもてなし14年目/五所川原

津軽鉄道・芦野公園駅のホームで、花植えと草取りのボランティアを続けている福井さん(右)と塚本さん=7日

 津軽鉄道の芦野公園駅(青森県五所川原市金木町)で、市内の福井絢子さん(75)と塚本ミドリさん(78)が週1回、花植えと草取りのボランティアを続けている。活動は14年目。2人は「自分たちの楽しみ。少しでも観光客に喜んでもらえたら」と話している。

 同駅は、花見の名所・芦野公園入り口にある無人駅。春は「桜のトンネル」の撮影スポットとして知られる。ボランティアは、観光客をきれいな花で迎えようと、2009年から始まった。当初は10人以上のメンバーがおり、花の苗はメンバーが持ち寄って植えている。

 福井さんと塚本さんは、大体毎週水曜の午前、津軽鉄道に乗って同駅へ。7日は約2時間にわたり、鎌を使ってホーム周辺の雑草を手際よく刈った。

 「毎週、列車に乗って四季を感じられる。きれいな花が増えていくのが楽しい」と福井さん。作業中、列車が駅に到着するたび、乗客に笑顔で手を振って迎える。「旧駅舎は小説『津軽』にも登場するなど、ここは太宰治ファンにとって欠かせない場所。全国から来た観光客と会話ができるのも楽しい」と話す。

 塚本さんは中泊町出身。「子どもの頃の山遊びの延長線。クワの実や野イチゴもあり、昔を思い出す」と笑いながら手を進める。「スイセン、チューリップなど、春はいろんな花が咲いて特にきれい。見に来てほしい」と話した。

 14年の間には、植えた花が盗まれる被害が何度もあった。今年8月には、一緒にボランティアをしてきた仲間の澤田敦子さん(79)が病で亡くなった。福井さんは、澤田さんが身に着けていた手袋をして、心を一つに作業に汗を流す。

 「今までいろいろなことがあった。旅行者と会話をしながら、さまざまな人間模様が見られて面白い」と笑い合う2人。「とにかく、お客さんがホームから気持ちよく眺めてくれたらうれしい」「無理せずのんびりと、元気なうちは続けていきたい」

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