歴史重ねた屋根 間近で/弘前城修理見学会

追手門屋根の下地。色が違う部分が木材を入れ替えた箇所

 青森県弘前市は6日、保存修理工事が進む弘前城三の丸追手門と二の丸南門の現場見学会を開いた。参加者は門を覆うシートの内側に入り、銅板屋根の葺(ふ)き替え、壁漆喰(しっくい)の塗り直しなどの様子を見学。工事中の今しか見られない屋根の下地の木材も間近で眺めた。

 追手門と南門は1611(慶長16)年の弘前城築城と同時期の建築で、いずれも国の重要文化財。約60年ぶりに大規模補修を行うため、昨年11月ごろにシートで覆い、中の様子が見られない状態になっている。

 追手門の見学会で、参加者は地上約9メートルの高さにある軒の部分まで足場を上った。屋根の補修では雨や雪で傷んだ銅板を取り外し、損傷が激しい下地の一部はヒバやスギの新しい木材に交換している。今後下地に新しい銅板を葺く。柱などには過去の修理の痕跡が残り、400年にわたる門の歴史が刻まれている。門扉の金具の補修に関し、工事を担当する堀江組(弘前市)の担当者は「技術を次世代に引き継ぐためにも、古来の漆を使う」と説明した。12月上旬までにシートや足場を撤去し、補修後の門が姿を現す予定。

 小学生の孫2人と見学した同市の境江利子さん(59)は「門の屋根を近くで見ることができる貴重な機会。孫たちが地元の歴史に興味を持つきっかけになれば」と話していた。見学会は7日も行う。

弘前市

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