3年ぶりの弘前ねぷた、鏡絵が続々と完成

仕上げ作業に入った鏡絵を披露する三浦呑龍さん=8日午後、弘前市

 文献に登場してから300年の節目を迎える弘前ねぷたまつりは、3年ぶりの合同運行開催まで3週間足らず。絵師のアトリエでは続々と極彩色の鏡絵が完成している。

 画業51年のベテランねぷた絵師三浦呑龍さん(69)は今年、6団体の制作を担当。8日は弘前市取上の仕事場で「日本武尊(やまとたけるのみこと)熊襲(くまそ)を討つ」の仕上げ作業を行った。縦4メートル50センチ、横5メートル40センチの鏡絵には、日本神話に登場する九州の豪族「熊襲」の親分・川上梟師(かわかみたける)を、日本武尊が征伐する場面を勇壮に描いた。ほかの絵も完成しており、来週にも各団体へ引き渡す予定。

 3年ぶりの合同運行に向け、制作者として「改めてねぷたを描ける幸せを感じている」と三浦さん。「この2年間のブランクを無駄にしないよう、勇ましさや躍動感の中にも温かみがあるようなねぷたを描いた。多くの人に共感してもらえたら」と力を込めた。

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