日本三大霊場、恐山が半年ぶりに開山

半年ぶりに開山し、多くの参拝者が訪れた恐山

 日本三大霊場の一つ、青森県むつ市の恐山が1日、冬季の休山を終え山開きした。午前6時の開門とともに、県内外から参拝者が次々と訪れ、亡き人をしのんだ。

 参拝者たちは、硫黄のにおいが立ち込める荒涼とした岩場を歩き、納骨塔や慈覚大師堂、賽(さい)の河原などを巡った。

 いたるところに石が積み上げられ、風車が回る景色は極楽浜に着くと一変。白砂が広がる宇曽利山湖周辺は神秘的な雰囲気が漂う。東日本大震災の犠牲者を追悼するために建立された震災慰霊塔では、訪れた人たちが「鎮魂の鐘」と「希望の鐘」を鳴らし、そっと手を合わせていた。東京都葛飾区の杉浦健作さん(43)は「初めて来た。硫黄のにおいが立ち込めていて、厳かな感じがした」と話した。

 恐山は毎年5月1日から10月末まで開山。7月20~24日は恐山大祭が行われる。

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