建物の壁で自在ポーズ 十和田現美に新作品

十和田市現代美術館の常設展示の新作「建物-ブエノスアイレス」。床面に横たわる人たちが、ミラーシートには壁の窓枠などにしがみついているように映る

 十和田市現代美術館が本年度、常設展示の入れ替えに伴い増築した展示室と、内部に設営した体験型の常設展示作品「建物-ブエノスアイレス」が完成し、30日、報道陣向けに披露された。12月1日から一般公開され、鑑賞者が作品内の壁に自由なポーズで張り付く不思議な光景を体験できる。鑑賞には入館料が必要。

 完成した展示室は幅約7.4メートル、奥行き約16.5メートル、高さ約8.0メートルの箱形。「建物-」はこの展示室を丸ごと使った巨大な作品で、建築物の壁が床面に造られ、その上には斜め45度の角度でミラーシートが取り付けられている。鑑賞者が床面に横たわると、ミラーシートには建物の壁に張り付いているような奇妙な光景に映る。

 作者はアルゼンチン出身の芸術家レアンドロ・エルリッヒ氏で、「建物-」シリーズの常設展示としては世界初になる。鷲田めるろ館長は「作品内の人は、作品外の人の視線を意識していろいろなポーズを演じる。作品内外の両者の関係性がうまく生かされたアートだ」と解説した。

 展示室建設費、アート作品設営費の総額は予算ベースで約1億9700万円。

 常設展入館料は1日から十和田市民は800円、市外の人は千円(ともに税込み)に値上げとなる。高校生以下は無料。

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