夜のこみせをほんのりと明るく照らし出しているこけし灯ろう

 青森県黒石市中町のこみせ通りで「こけし灯ろう」30体の特別展示が行われており、夜には温かな明かりがこみせの内側を照らしている。

 「こけし灯ろう」は同市の森勇一さんが手掛けており、市内の各所で見られる。今回はJR東日本秋田支社の秋冬プロモーション「巡るたび、出会う旅。東北」に同市が連携し、来年3月末までの特別企画として集中的に展示する。

 5日に点灯式を行い、高樋憲市長が「これを機に黒石にさらに足を運んでもらえるよう、おもてなしを充実させていきたい」、同支社の木村英明支社長が「地域の皆さんのご協力に深く感謝している」とあいさつ。スイッチを押して灯ろうを一斉に点灯させた。

 こみせ通りで暮らし自身もこけし灯ろうを2体所有、特別展示前から自宅内外で展示していた西谷せつさん(89)は、周囲に仲間たちが増えたことに「こけしはこみせの風情によく合う」と喜んでいた。

 同支社は、この特別展示や弘前市内などの観光を組み込んだ、秋田県内発着の「リゾートしらかみで行くこみせのこけしと津軽満喫2日間」ツアーを27、28日と12月4、5日の2回実施する。アフターコロナも視野に、地域観光の活性化を図る。

 また、弘前市の地元アイドルりんご娘のメンバー・ジョナゴールドさんをモデルにした、こみせのこけし灯ろうの観光PRポスターが、首都圏、仙台圏の駅で掲示されている。

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