工藤正市写真集刊行記念、写真展始まる

戦後の県内でたくましく生きる人々の自然な姿に見入る来場者

 青森市の写真家工藤正市(1929~2014年)が残したネガフィルムを基にした写真集「青森 1950-1962 工藤正市写真集」(みすず書房)の刊行を記念する写真展が17日、東奥日報新町ビルNew’sホールで始まった。写真に写る人々の柔らかな表情と、懐かしの風景に、来場者らは思い出話に花を咲かせていた。

 工藤は戦後復興期を中心に県民の暮らしを撮り続け、写真雑誌で高い評価を受けた。東奥日報社では写真部長、弘前支社長などを務め、84歳で死去。工藤が残したネガを家族が発見し、データ化して写真共有アプリで公表すると、昭和の原風景のような人々の様子が反響を呼び、海外からも注目された。

 写真展は、県内の写真関係者らで構成する工藤正市写真展開催委員会が主催。会場には16日に刊行された写真集の中から、モノクロでプリントされたA2~A3判の作品70点が並ぶ。

 同委員会の芦名公雄代表は「正市さんの写真は文章がなくても、写る人々と正市さんとの会話を想像できるような作品ばかり。若い人にもぜひ見てほしい」と話した。

 写真展は19日まで。入場無料。開館時間は午前10時~午後5時(最終日は午後4時まで)。写真集(3960円)も販売している。

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