蔦の奥地 南八甲田秘境巡り/十和田

ロープを頼りに斜面を下り、日陰沼を目指す参加者。秘境巡りの中で最も人気のスポットで、最も難関の場所。水面は黒く沈んで見える=6日

 青森県十和田市の市民団体「ふるさとの巨木と史跡研究会」(高渕英夫会長)は6日、蔦七沼の北西部奥地にある三つの沼などを巡る秘境ツアーを行った。市内外から約20人が参加し絶景を堪能。巨木観賞なども行い、南八甲田の豊かな自然の一端に触れた。

 高渕さん(69)は2019年、山菜採りや山岳ガイドの情報なども参考に、通称「名無し沼」「日陰沼」「まぼろし沼」を一度に巡る約8キロのルートを開拓した。同年春と秋に計4回のツアーを実施。好評だったが、新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、昨年は中止した。

 今回の参加者は30~70代の19人。案内役の高渕さんを含むスタッフ6人がサポートした。国道103号の蔦トンネル付近から入り、松森沢の大シナノキ、熊宿のシナノキなど巨木が7本もある「不思議の森」、三つの沼、松森山(標高804メートル)、蔦七沼の一つ「赤沼」を、休憩を挟んで約7時間かけて巡り歩いた。

 前回、最も人気のあった日陰沼は、水が流れ入る沢も流れ出る沢もなく、年中枯れることもないという。参加者はロープを頼りにササが覆う斜面を伝い下り、眼下に黒っぽく沈む沼に見入っていた。

 青森市から参加した鹿俣亘さん(48)は「ガイドがいなければとてもたどり着けないような場所で、感激した。ガイドの山への愛情と知識に圧倒された」、十和田市の杉澤朋枝さん(62)は「いろんな沼がとてもきれいで、自然の豊かさ、水の豊富さをすごく感じた」と話していた。

 同会は要望を受けて、13日にも開催する予定。保険代など有料。申し込み・問い合わせは10日午後5時まで高渕さん(電話090-7325-9222)へ。

ミズバショウが群生する名無し沼。ダケカンバが1本(中央の女性の奥)生えているので「カンバ沼」にしようという提案があった

水際をミツガシワが彩るまぼろし沼。足元にはモウセンゴケなどが生えふわふわとしていた

幹に大きな空洞がある巨木・松森沢の大シナノキの前で記念写真に納まる参加者

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