十和田・現美、2年ぶりギャラリートーク再開

常設作品「コーズ・アンド・エフェクト」について解説する中川さん(右)

 十和田市現代美術館は9日、新型コロナウイルス禍で中断していた「ギャラリートーク」を再開した。同館学芸員が作品について予約者に直接解説する。毎月10日の「市民常設展示無料デー」に合わせ、今後は月1回の定例開催となる。

 2019年度以来2年ぶりの再開で、これまでは企画展などに合わせ不定期で行っていた。常設作品全41点のうち、同館が選んだ5点前後を1時間かけて紹介。鑑賞のポイント、作者が込めたメッセージなど質疑を交えて解説する。「3密」回避のため定員は当面10人に制限する。

 9日のトークには9人が参加し、学芸員補の中川千恵子さんが5作品を紹介。高さ約4メートルの女性像「スタンディング・ウーマン」(ロン・ミュエク作)は見上げる角度により顔の表情が異なって見える、肩車をした数万体の人形がつり下げられた「コーズ・アンド・エフェクト」(スゥ・ドーホー作)は生命の輪廻(りんね)転生をイメージしている-などと解説した。市内の女性は「説明を聞き、今まで印象がなかった作品にも愛着が湧いた」と話していた。

 鷲田めるろ館長は「深くじっくり紹介することで、見慣れた常設作品にも今まで見えなかった新たな楽しみ方が生まれると思う」と期待を込める。

 6月以降の予約開始日などは同館ホームページで。市民以外も参加可能だが入場料が必要。問い合わせは同館(電話0176-20-1127)へ。

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