青森県三沢市に日本初の民間洋式牧場を開設した旧会津藩士・廣澤安任(やすとう)(1830~91年)が明治時代、青森県の成り立ちで果たした功績に焦点を当てた企画展「新しい時代へ-安任と廃藩置県」が同市の先人記念館で開かれている。7月11日まで。
旧斗南藩小参事だった安任は、1871(明治4)年の廃藩置県後に合県運動を主導。旧八戸藩大参事の太田広城(ひろき)とともに弘前、黒石、八戸、斗南、七戸の5県と、北海道の館県(旧松前藩)との合併を政府に提言し、後に青森県となる新・弘前県設立の立役者となった。
廃藩置県150年に合わせて開いた企画展では、廃藩置県後わずか2カ月で合県が実現した経緯などをパネルで解説。安任が当時つづった「開牧提要」などの関連史料を並べている。
同館学芸員の吉田幸弘さんは安任について「戊辰戦争後、経済的に困窮していた各県には合県が必須と考え、全国的に見てもいち早く実現させた。先見性があった」と指摘した上で「三沢に関わりの深い人物が青森県の成立に深く関わった歴史を多くの人に知ってほしい」と話している。
入館料は高校生以上110円、小中学生60円。開館時間は午前9時~午後5時。問い合わせは同館(電話0176-59-3009)へ。
旧斗南藩小参事だった安任は、1871(明治4)年の廃藩置県後に合県運動を主導。旧八戸藩大参事の太田広城(ひろき)とともに弘前、黒石、八戸、斗南、七戸の5県と、北海道の館県(旧松前藩)との合併を政府に提言し、後に青森県となる新・弘前県設立の立役者となった。
廃藩置県150年に合わせて開いた企画展では、廃藩置県後わずか2カ月で合県が実現した経緯などをパネルで解説。安任が当時つづった「開牧提要」などの関連史料を並べている。
同館学芸員の吉田幸弘さんは安任について「戊辰戦争後、経済的に困窮していた各県には合県が必須と考え、全国的に見てもいち早く実現させた。先見性があった」と指摘した上で「三沢に関わりの深い人物が青森県の成立に深く関わった歴史を多くの人に知ってほしい」と話している。
入館料は高校生以上110円、小中学生60円。開館時間は午前9時~午後5時。問い合わせは同館(電話0176-59-3009)へ。