五所川原立佞武多(たちねぷた)運営委員会は30日、今年の立佞武多祭りについて、例年通り8月4~8日の日程で開催する方針を発表した。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止しており、2年ぶりの開催となる。沿道の密集回避などの感染防止対策を徹底する。

 運営委は今後、祭りやイベントを開催する際の目安として青森県が示したガイドラインに基づいて具体的な対策を協議し、4月下旬から5月上旬に詳細を発表する。新型コロナの感染状況を踏まえ、「運営全般について柔軟に対応する」(運営委事務局)としており、祭りの日程が変更となる可能性もあるという。

 立佞武多祭りでは、市が制作する大型立佞武多3台や中小ねぷたが午後7時から午後9時まで、市街地約1.5キロのコースを練り歩く。期間中は県内外から訪れた観光客らが沿道を埋め尽くすことから、運営委は密集を避ける対策や運行時間の短縮、コースの変更などを検討する。

 高さ23メートルの大型立佞武多は1台当たり60~70人程度の引き手が必要で密集が懸念されるため、大型の参加台数を削減し日替わりで運行することも選択肢の一つとする。感染への懸念から引き手やはやし方が集まらず、やむを得ず台数や参加者を制限することも考えられるという。

 五所川原市では昨年9月に祭りの代替イベントが開かれ、立佞武多の館隣の広場に大型立佞武多「かぐや」がサプライズで登場。今年の祭りでデビューする予定の新作「暫(しばらく)」は既に制作が進められている。

五所川原市

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