西目屋の宿泊施設、客室「こぎんルーム」に改装

「こぎんルーム」として生まれ変わった西目屋村の温泉宿泊施設「グリーンパークもりのいずみ」の客室を紹介する山内係長

 青森県西目屋村の温泉宿泊施設「グリーンパークもりのいずみ」の客室が、こぎん刺しに囲まれて過ごす「こぎんルーム」に生まれ変わった。「西こぎん発祥の地」として村をPRする場にするほか、抗菌・抗ウイルス効果のある壁紙を使い、コロナ禍でも安心して泊まれる施設を目指した。4月1日から改装記念の特別プランの提供を始める。

 生まれ変わったのは、客室全27室。壁にはこぎん模様をあしらい、インテリアもこぎん模様をモチーフにしたものを採用。インバウンド(訪日外国人旅行者)や高齢者が使いやすいよう、ベッドタイプの部屋も新設した。

 壁のデザインは、西こぎんの伝統的な魔よけの模様を白神山地の山々をイメージして並べたものや、大小のこぎん刺しの基礎模様「モドコ」をちりばめたものなど計3パターン。村に住むこぎん愛好家らの意見を基にデザインした。

 村産業課商工観光係の山内啓太係長は「今後、ここを舞台にしたこぎんツアーなども検討している。西こぎん発祥の地として村を全国にPRしていきたい」と話した。

 改装費は計1342万円。うち1080万円は、県新型コロナウイルス感染症対応地域経済対策事業の補助金を活用した。

 予約や問い合わせは、同施設(電話0172-85-3113)へ。

こぎん刺しの基礎模様「モドコ」をちりばめたデザイン

村に住むこぎん愛好家らの意見を基に考案した壁のデザインは3種ある

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