VRゴーグルでは岩木山など県内の観光地や祭りの3D映像が体験できる(JR東日本スタートアップ社提供)

 仮想現実(VR)や第5世代(5G)移動通信システムを用い、東京にいながら青森県観光を疑似体験、買い物や飲食もできる「未来の物産展from青森」の初の実証実験が17~28日、JR東京駅八重洲口で行われる。16日は報道向けに実験が公開され、参加者が臨場感あふれる3D映像や物販システムを体験した。

 実験はJR東日本、JR東日本スタートアップ社(本社東京、柴田裕社長)の観光振興事業の一環。アバル社(同、尾小山良哉代表)のシステムとNTTドコモの5G通信を組み合わせ、人の往来が困難になった場合の物産展の在り方を探る。

 会場は駅構内のカフェ。参加者はVRゴーグルを装着して仮想空間に入り、弘前公園の桜や青森ねぶた、冠雪の岩木山などを3D映像で体験。青森県など遠隔地にいる店員とオンラインで会話しながら仮想パネルの商品を指さし、買い物することも可能。カフェには販売する県産品があらかじめストックされ、仮想空間で買った品々の持ち帰りや、店内での飲食もできる。

 柴田社長は青森県を実験の対象とした理由を「旅の新形態を発信するには青森県のように四季折々で魅力的なコンテンツが必要。VR体験後に青森の食をリアルで楽しめるのも強みで、引き続き実験と検証を進めたい」と話した。実用化の時期は「JR東の東北デスティネーションキャンペーン(今年4~9月)に合わせられれば」とした。

VRゴーグルを装着、仮想空間内のパネルに手を伸ばす関係者

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