青森県八戸市湊町出身で首都圏で作曲家活動をしている佐々木信綱さん(45)が、かつて祖父母が湊町で切り盛りしていた名物居酒屋「いろは」を仲間たちと復活させた。「湊から八戸を元気にしたい」と佐々木さんらは意欲を見せている。
魚菜市場が並び朝市が開かれている湊町地区は、かつて大勢の買い物客でごった返す活気あふれるまちだった。佐々木さんの祖父母の「いろは」はトタンぶきの小さな店だったが、安くておいしいと昼夜を問わず多くの客でにぎわっていた。30年ほど前、惜しまれつつ店を閉めたという。
近年の同地区は、シャッターを閉めた店が目立ち、さらに新型コロナウイルスの影響で観光客も減少。首都圏に住みながらも古里のことを気に掛け「湊町が廃れていくのは寂しい」との思いを強くしていた佐々木さんは「多くの人に親しまれた『いろは』を復活させれば、少しでもにぎわいにつながるのではないか」と店を持つことを決意した。
「2代目いろは」は祖父母の「いろは」があった場所から少し離れたJR陸奥湊駅の通りに構え、1月1日に開店した。裸電球の下にカウンターとイカを入れる木箱を再利用して作ったテーブルがあり、客が10人ほどが入れる広さ。食材は湊町の市場で仕入れ、祖父母たちのように小さなヤカンに地元のお酒を入れて出す。「くじら汁」「さめなます」など、地元の料理を提供する。
同地区出身で店長の小町一磨さん(27)は「初代いろはを知っている年配の人が懐かしんで来るし、若い人も来る。ここで世代間交流が生まれている」という。DJとしても活動しているチーフマネージャーのマコケル(本名佐々木誠)さん(44)は「朝市から夜の居酒屋まで湊町を1日じゅう楽しめるようにできればいい」と話す。
佐々木さんは、作曲家活動と居酒屋経営を両立させる考え。「居酒屋とコンサートは共通している。どうしたらみんなが楽しんでくれるかを考えたい。拍手をもらえる店にしたい」とし「私たちの小さな取り組みがほかの新たな動きにつながり、地域が盛り上がっていけばいい」と願っている。
魚菜市場が並び朝市が開かれている湊町地区は、かつて大勢の買い物客でごった返す活気あふれるまちだった。佐々木さんの祖父母の「いろは」はトタンぶきの小さな店だったが、安くておいしいと昼夜を問わず多くの客でにぎわっていた。30年ほど前、惜しまれつつ店を閉めたという。
近年の同地区は、シャッターを閉めた店が目立ち、さらに新型コロナウイルスの影響で観光客も減少。首都圏に住みながらも古里のことを気に掛け「湊町が廃れていくのは寂しい」との思いを強くしていた佐々木さんは「多くの人に親しまれた『いろは』を復活させれば、少しでもにぎわいにつながるのではないか」と店を持つことを決意した。
「2代目いろは」は祖父母の「いろは」があった場所から少し離れたJR陸奥湊駅の通りに構え、1月1日に開店した。裸電球の下にカウンターとイカを入れる木箱を再利用して作ったテーブルがあり、客が10人ほどが入れる広さ。食材は湊町の市場で仕入れ、祖父母たちのように小さなヤカンに地元のお酒を入れて出す。「くじら汁」「さめなます」など、地元の料理を提供する。
同地区出身で店長の小町一磨さん(27)は「初代いろはを知っている年配の人が懐かしんで来るし、若い人も来る。ここで世代間交流が生まれている」という。DJとしても活動しているチーフマネージャーのマコケル(本名佐々木誠)さん(44)は「朝市から夜の居酒屋まで湊町を1日じゅう楽しめるようにできればいい」と話す。
佐々木さんは、作曲家活動と居酒屋経営を両立させる考え。「居酒屋とコンサートは共通している。どうしたらみんなが楽しんでくれるかを考えたい。拍手をもらえる店にしたい」とし「私たちの小さな取り組みがほかの新たな動きにつながり、地域が盛り上がっていけばいい」と願っている。