青森で「ねぶたアート創生プロジェクト」展

ハネトとウサギが跳ねる姿を重ね合わせた自身の作品を小野寺市長(右)に説明する竹浪さん(右から2人目)=1日午前、青森市役所本庁舎

 冬の青森市の新たな魅力を創出する「ねぶたアート創生プロジェクト」のアート作品展示が1日、市役所本庁舎など市内28カ所で始まった。「青森」を題材にねぶた師13人が、ねぶたの技法を使って制作した紙と明かりのアートを3点ずつ展示した。独創的な作品が市民らの目を楽しませている。28日まで。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、昨年の青森ねぶた祭が中止となったことを受けて実行委が主催。各会場には、花がさなどねぶた祭を連想させるものだけでなく、岩木山とリンゴ、棟方志功、フクロウなど、青森県の自然、芸術をテーマにした作品も並んだ。

 各作品は幅、奥行き、高さが1メートル程度の大きさで、冬を連想してもらうため、多くの色は雪の白が基調となっている。

 1日、市役所で式典が行われ、出品者の一人で実行委員長の竹浪比呂央さんは「祭りとは別に表現の幅を広げる意味でありがたい企画だった。白い作品から夏の(祭りの)極彩色を想像してもらうことで、祭りの新たな魅力発信になる。武者人形とは違うそれぞれの作品を楽しんでほしい」と話した。

 展示会場は「ねぶたの家 ワ・ラッセ」や青森駅、ホテル青森、浅虫温泉駅など。見学無料。

千葉作龍さんの「棟方志功」と北村隆さんの「ふくろうと津軽りんご」の2作品が飾られているホテル青森


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