津軽塗の技法「仕掛」 グラスに応用/弘前

繊細な模様と手触りが特徴の新商品

 弘前市の津軽塗製造販売「たなか銘産」(田中寿紀社長)は、津軽塗の一工程「仕掛(しかけ)」の技法を生かした新商品を開発した。表面に繊細な模様が浮かぶグラス(300ミリリットル)、ぐい飲み、スプレーボトル(10ミリリットル)の3商品を発売した。田中社長(37)は「伝統工芸に親しむきっかけになれば」と話す。

 「仕掛」は津軽塗特有の模様を浮かび上がらせるため、漆の凹凸をつける作業。新商品は細かい凹凸が手になじみ、滑り止めにもなる。手触りを楽しんでもらいたいと、商品は「さわるツガルヌリ」と名付けた。

 3商品とも5色展開。中に水を注げば、光の屈折による模様の見え方の変化も楽しめる。田中社長は「新型コロナウイルスが流行する中、スプレーボトルには消毒用アルコールを入れるのもいいのでは」とPRする。価格はグラスが1500円、ぐい飲みは1200円、スプレーボトルは990円(いずれも税別)。弘前市土手町の「工芸ショップTANAKA」で購入できるほか、同社ホームページでも販売している。

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