亡き祖父の足跡、写真で 宮本さんが弘前で個展

ギャラリーまんなかで個展を開いている写真家の宮本さん

 青森県弘前市の写真家・宮本あずささん(35)が弘前市の中央弘前駅舎内にある「ギャラリーまんなか」で個展を開いている。写真の道に進む一つのきっかけとなり、2012年に亡くなった祖父の足跡をたどるかのように撮影した、思い出の場所や愛用していた物などのフィルム写真14点を展示している。

 宮本さんは東京都出身。22年に母の古里である弘前市に移住した。

 大学時代には写真部に所属していたものの、中退。「写真を部活だけで終わらせたくない」と考えていた時期に祖父からカメラをプレゼントされ、写真を学ぶため専門学校に入学。しかし、間もなく祖父は亡くなった。

 「当時はどう感情を処理して良いか分からなかった。『もう少しで亡くなる』という時の最後のお見舞いも行けなかった。逃げてしまった自分を責める部分もあり、そのまま(亡くなってから)2年がたってしまった」

 14年、専門学校卒業にあたり、川崎市にある祖父の自宅、よく一緒に通った道、時計やバイオリンなど愛用の品々を写真に収め、卒業制作とした。撮影することで、祖父の死と向き合うことにつながり、気持ちの整理ができた。

 個展では卒業制作22点から選んだ14点を額装。残る作品も会場内で見ることができる。「作品には祖父の死という背景があるが、『寂しい、悲しい』というものではない」と話し、「気軽に立ち寄って、自由に見てもらえたら」と述べた。

 個展は15日までで、午前11時~午後5時。入場無料。期間中は宮本さんが在廊している。

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