【ぐるぐるグルメ】銘柄マグロ“絶対王者”/大間

国内産マグロの中でも圧倒的なネームバリューと人気を誇る「大間まぐろ」。冬の訪れとともに脂がのり、うま味が増す(魚忠提供)

 正月の話題として、すっかりおなじみになった東京・豊洲市場のマグロ初競り。今年1月5日、令和初の最高値を付けたのは、やはり大間産クロマグロ(276キロ、1億9320万円)だった。大間町産が最高値となったのは9年連続。国産銘柄マグロの“絶対王者”ともいえるブランド力を印象付けた。

 大間沖で漁獲され、大間漁協が取り扱う「大間まぐろ」は地域団体商標に登録されている。年末年始のテレビ特番などでは、厳寒の海でマグロと格闘する勇ましい漁師の姿が注目されがちだが、食味を落とさないよう素早く放血、神経締め、内臓処理し、殺菌済みの水氷に詰めて港まで運ぶ前処理の技も市場の高評価につながっている。

 「脂がのった最高級のマグロでも、きちんと前処理されていないと値段が付かない時代なんですよ」。こう話すのは、同町で海産物販売を手掛ける「魚忠」の代表取締役・新田忠明さん(45)。マグロ漁師の中には、自分の船の名前を入れたステッカーを添えて買い付け人にアピールする若手も増えてきたという。

 新型コロナの影響で、販売面では厳しい状況が続いているが、秋以降は徐々に同町への観光客の入り込みも回復。本州最北端の碑やマグロ一本釣りモニュメントの前では、団体客が記念撮影を楽しむようになった。

 「うまいものを食べさせてあげることが、次につながる。その気持ちを大事にしたい」と強調する新田さんだった。


大間崎に建つマグロのモニュメントも人気の観光スポット

▼おすすめ 3産品/返礼品も自慢の食満載/金澤 満春 町長

 大間町名産の「オコッペいもっこ」は1905(明治38)年に米国から青森県に導入されたジャガイモで、奥戸地区で大切に守られてきました。ゆでてバターや塩辛で味わうほか、コロッケやポタージュもお薦めです。

 「おこっぺもじゅく」は奥戸漁協女性部が丁寧に仕上げた天然モズク。シャキシャキ感たっぷりで、町を舞台にした連続テレビ小説「私の青空」の作者・内館牧子さんにも「丼何杯でも食べられる」と好評でした。

 色とりどりの餅を重ねて花模様などをつくる「べこもち」は、優しい甘さの伝統的なおやつで、軽くあぶると香ばしさが楽しめます。どれも当町ふるさと納税の返礼品。マグロ以外にも自慢の食がいっぱいです。


オコッペいもっこ 奥戸地区で栽培されるコクがありホクホク感たっぷりのジャガイモ


おこっぺもじゅく シャキシャキした天然モズク。酢の物のほか雑炊、みそ汁などにも


べこもち 色鮮やかな餅を重ねて、さまざまな模様に仕上げる郷土色豊かな伝統菓子

【問い合わせ先】大間町役場産業振興課(TEL0175-37-2111)

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