清川教授(右から2人目)の説明を聞きながら忍者屋敷の探索をする参加者

 青森大学地域貢献センター(清川繁人センター長・同大社会学部教授)は8日、青森県弘前市森町の「忍者屋敷」など県内の忍者ゆかりの場所を巡るバスツアーを行った。参加者12人が、清川教授の案内で忍者屋敷や番所などを見学し、身近にある忍者の歴史の痕跡をたどった。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今回は同大が包括的連携協定を結ぶ平内町と三戸町在住者に参加を限定。津軽藩の敵方だった南部藩の忍者を見張る薬師野番所、忍者のルーツとされる山伏修行のために再建された宮田八幡宮など、平内町や青森市東側の野内地区、弘前市にある、津軽藩の忍者に関係の深い5カ所を回った。

 弘前市の忍者屋敷は、江戸時代後期から津軽藩の忍者集団「早道之者(はやみちのもの)」が利用していたとされる。参加者は、恐る恐るふすまを開けたり清川教授に質問したりと、思い思いに屋敷内外を探索した。

 平内町の伊瀬谷尚美さん(36)は「忍者屋敷は隠し部屋や踏むと音の鳴るうぐいす張りの板などがあり、わくわく感が満載。平内町にも縁があることが分かり、もっと地元の魅力を知りたくなった」と話した。

 同屋敷を今年購入した市職員の佐藤光麿さん(63)は「弘前の新しい観光名所として発信し、いずれは海外の人にも来てほしい」と話した。

 15、22日は、県内在住の市民を対象に、弘前城周辺の探索と合わせた「忍者屋敷」ツアーを行う。問い合わせは「また旅くらぶ」(電話017-752-6705)へ。

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