弘前城秋の大祭典、光と音で季節を演出


 弘前公園で18~22日に行うイベント「弘前城秋の大祭典」に先駆け、開幕前日の17日夜、市などで構成する実行委員会は弘前城本丸や北の郭(くるわ)をメインに、建物や通路に映像を投影するプロジェクションマッピングを報道陣に公開した。

 企画は、東京駅や京都・二条城などの映像空間演出で実績のある「ネイキッド」(本社東京)が担当。江戸時代に誕生した地金魚「津軽錦」が、紅葉へ誘う物語をテーマに、弘前さくらまつりを連想させる桜や、ねぷた祭りなどを演出に取り入れた。

 来場者が下乗橋から本丸を経て鷹丘橋へと進むにつれ、建造物やその周囲に映し出される映像、音、香りが次々と変化。秋が深まっていく様子を表現した幻想的な演出が楽しめる。

 このうち本丸では「錦秋の宴」と題して、天守の建築美を生かしつつ、弘前城の壁面二面に立体的に映像を投影し、季節の移ろいを表している。

 来場者自身も、会場で手渡される金魚ねぷた型ちょうちんを持って歩くことで、アートの一部となって参加できる。

 総合演出を手がけた同社の清水美紀さん(27)は「弘前の四季の素晴らしさやこぎん刺しなどを取り入れつつ、秋を主役にデザインした。ぜひたくさんの人に見てほしい」と話した。演出はイベント期間中は午後6時から同9時まで。11月8日までの週末も行う。

報道関係者に公開された弘前城のプロジェクションマッピング

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