三戸の農産物から作ったビールと発泡酒完成

5日から発売される「里山エール」(黒いラベル)と「里山紅玉エール」(赤いラベル)

 青森県三戸町の農産物を原料にした加工品ブランド「三戸精品(せいひん)」の企画・販売を手掛ける地域商社「SANNOWA(さんのわ)」は5日、同町産ホップを100%使った新商品のビール「里山エール」と、同町産リンゴ「葉取らず紅玉」の果汁を使った発泡酒「里山紅玉エール」を発売する。吉田広史社長らが4日、松尾和彦町長へ完成を報告した。

 里山エールは上面発酵で造ったエールビールで、深みのある味わいに仕立てた。2年前のテスト販売で好評だったことから昨年売り出す計画だったが、高齢化などにより町内のホップ農家がすべて廃業、製造できなくなった。昨年、同社が町や有志の協力を受け、町内で小規模ながらもホップを生産・収穫し、念願の発売にこぎ着けた。2千本の限定販売となる。

 一方、里山紅玉エールは昨年、ビールとして製造販売。今回は「発泡酒」として製造することで副原料(紅玉ジュース)の使用制限がなくなり、よりフルーティーな味わいとなった。

 道の駅さんのへでの完成報告会で試飲した松尾町長は「すっきりしておいしい。自信を持ってお薦めしたい」と語った。

 ともに330ミリリットル入り、650円(税抜き)。町内の道の駅と豊川酒店、八戸市のカネイリミュージアムショップ、たなぶ酒販、十和田市の道の駅とわだなどで取り扱う。問い合わせは「SANNOWA」(電話0179-23-0305)へ。

「里山エール」を試飲する松尾町長(右)と、SANNOWAの吉田社長

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