陶器祭り中止の津軽金山焼 3密回避で半額販売会

陳列場所を分散させて実施している半額販売会の商品を並べる野村さん=五所川原市金山の津軽金山焼

 新型コロナウイルスの影響で春の「陶器祭り」を中止した青森県五所川原市の津軽金山焼が、祭りに向けて制作してきた焼き物の半額販売会を行っている。同工房ファンらの要望を受け開催に踏み切った。「3密(密閉、密集、密接)」防止に配慮し、大勢の人が一度に集まらないよう販売会の期限は設けず、品物がなくなるまで続ける。

 陶器祭りは4月25日~5月6日に、窯出し即売やオークションなどのイベントを交え、新作のお披露目をする予定だった。しかし3月30日、五所川原保健所管内で初の感染者が確認され断念。催事係長の野村美里さんによると今年は創業35周年に当たり、「7人の職人が半年ほど前から、35作品の新作を発表しようと準備してきた」と言う。

 津軽の伝統工芸「こぎん刺し」の模様をあしらった料理皿やリンゴをかたどった小鉢などの食器類、インテリア用品など、祭りに向けて用意した焼き物は約1万5千点に上る。祭り中止による減収ばかりか、多数の在庫を抱えることになりかねない状況だったが「祭りを心待ちにしていた愛好者の方々から問い合わせが相次いだ」と野村さん。在庫処分の意味も含め、普段の半額で販売することにした。

 感染予防対策には十分に配慮している。陳列場所を屋内の数カ所と屋外テントに分散し空間にゆとりを持たせた。手洗い所を10カ所増設したほか、スタッフのマスク着用を義務づけ、マスクをしてこなかった来店者にも無料で手作りマスクを配布しているという。

 野村さんは「気持ちがふさぎがちになるが、新しい器で自宅で料理を楽しんでもらえたら。品数はあるので焦らず来店してほしい」と話した。

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