11ぴきのねこ石像2体除幕 11体そろう/三戸

11体目の「遠足ねこ」に手を置く松尾町長(左)と竹原義人町議会議長

 地元出身の絵本作家・故馬場のぼるさんの代表作「11ぴきのねこ」にちなんだ石像設置を町内で進めてきた青森県三戸町は3月31日、新たに2体を設置し、除幕式を行った。これで設置済みの9体と合わせ、絵本の題名と同じ「11ぴき」が勢ぞろい。松尾和彦町長は「全国から多くの方々にお越しいただきたい」と、地域活性化に期待を込めた。

 石像設置は、「11ぴきのねこのまちづくり」を推進する町が、馬場さんの絵本を出版する「こぐま社」(東京)の協力を得て2013年度からスタート。アップルドーム前を皮切りに、ポケットパーク、関根ふれあい公園、町役場前、三戸小・中学校駐車場、道の駅さんのへ、三戸中央病院敷地内、町立図書館玄関前、町役場前バス停待合所に建ててきた。

 新たに仲間入りした10体目の「郵便局員ねこ」は、目抜き通り沿いにある三戸郵便局前に、11体目の「遠足ねこ」は町役場近くの町総合福祉センターふくじゅそう敷地内にそれぞれ設置された。台座を含めた高さはともに125センチ。10体目には郵便局の営業時間中に制帽をかぶせ、11体目には「はなをとるな」の看板を立てるなど、絵本の世界を再現した。

 それぞれの場所で、新型コロナウイルスの影響で規模を縮小してセレモニーを実施。「いちにのさん、ニャゴー」の掛け声とともに除幕した。式に立ち会った三戸小の新6年生の砂場花南(かな)さん(11)は「家に絵本があって、小さい頃に見た。記念すべき11体目の像を見られてうれしい」と話した。

 松尾町長は「11体が完成して心からうれしい。新年度はファンミーティングを開きたい」と語った。

三戸郵便局前に設置された10体目の「郵便局員ねこ」

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