中世の館 20日改装オープン/青森市浪岡地区

リニューアル作業で一新された「中世の館」展示コーナー。高屋敷館遺跡の出土品などが並ぶ

 青森市浪岡地区にある「中世の館」の展示コーナーが、1992年度の開館以来初となる本格的なリニューアル作業を行った。同地区の高屋敷館遺跡や川原館遺跡の出土品を初展示するほか、子ども向けの体験コーナーも拡充する。20日にオープン予定で、同日に限り無料で一般開放する。

 リニューアル作業は、本年度予算に498万5千円を計上し、今年2月から実施。老朽化していた「ビデオコーナー」「パソコンコーナー」「歴史散策コーナー」を刷新し、高屋敷館遺跡と川原館遺跡の出土品約100点、解説内容を記したパネル10点を並べた。

 このうち、高屋敷館遺跡は、平安時代の環濠(かんごう)集落遺跡で、竪穴建物跡や金属を加工・製作したと考えられる工房跡も確認されている。国指定史跡でもあり、市が見学ルートを整備して、昨年9月から一般公開している(冬季は閉鎖)。

 中世の館には、10~11世紀のものとみられる「内耳(ないじ)土器」「錫杖(しゃくじょう)状鉄製品」などを展示。遺跡の全容が分かる空撮写真も掲示した。

 さらに、子ども向けのコーナーには、実際に触れることができる土器のほか、平安時代から伝わる二枚貝の貝殻を組み合わせる遊び「貝合わせ」、展示物に関するクイズ形式の問題用紙を設置し、幅広い世代が楽しめるような構成になっている。

 市教育委員会事務局文化財課の児玉大成主幹は「平安時代や中世の歴史に目を向けてもらうことで、浪岡地区の新たな魅力を知るきっかけになれば。高屋敷館遺跡の現場とセットで見てもらいたい」と話した。

 20日は午前10時から、中世の館エントランスホールでリニューアルオープン記念式典を行う予定。21日以降は、一般210円、高校生110円の観覧料が必要となる(小中学生無料)。

 問い合わせは、市教委事務局文化財課(電話017-718-1392)へ。

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