ゆったりと「お庭えんぶり」八戸・更上閣で

更上閣の庭園で行われたお庭えんぶり

 青森県八戸市本徒士町の国登録有形文化財「更上閣」で、えんぶりを間近で堪能できる「お庭えんぶり」(八戸地方えんぶり保存振興会主催)が20日まで行われている。八戸えんぶり第2日の18日も多くの観客が訪れ、歴史ある建造物と伝統芸能の共演に見入っていた。

 お庭えんぶりは、えんぶり組が地主の邸宅で舞ったかつての姿を再現したもので、2004年から開催している。開催期間中は更上閣の座敷に120席の観覧席を設置。各えんぶり組の「摺(す)り」をゆったりと楽しめるとあって、観光客や写真愛好家らを中心に人気を博しているという。

 この日の午後4時からの回では、重地えんぶり組がゆったりとした動きが特徴の「ながえんぶり」を、糠塚えんぶり組がテンポが速く激しい動きの「どうさいえんぶり」をそれぞれ披露した。演目の合間には、八戸市公民館の柾谷伸夫館長がえんぶりの起源や見どころを解説。みぞれが降る中、太夫が勇壮な摺りを披露し子どもたちがかわいらしい祝福芸を舞うと、観客は盛んに拍手を送っていた。

 八戸えんぶりは18日、お庭えんぶりのほかにも市庁前市民広場のかがり火えんぶりや市公民館のえんぶり公演などを開催。最終日の20日まで市内各地でさまざまな催しが開かれる。

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