三内丸山 最盛期に焦点/遺跡センター 3月まで企画展

三内丸山遺跡最盛期の盛土から見つかった石製品や土偶のほか、土器などが並ぶ企画展

 国特別史跡・三内丸山遺跡(青森市)が最盛期だった縄文時代中期中ごろ(紀元前3100~同2800年)にスポットを当てた企画展「三内丸山ムラが一番おおきかったころ」が、三内丸山遺跡センターで開かれている。

 企画展では、円筒上層式土器を三つ並べ、100年ごとに変わっていく特徴を紹介。高さ2メートルほどに大型化した盛土3カ所からの出土品のほか、黒曜石、石斧(せきふ)といった交易品も展示している。

 また三内丸山から約3キロ離れた新城平岡(4)遺跡から出土した埋設土器(高さ約60センチ、市教育委員会蔵)などを通じて、周辺にも大きなムラが現れていたことを示した。

 同センターの長谷川大旗文化財保護主事は「土器や出土品、各地から集まった交易の品々を通して、最盛期の三内丸山ムラや同時期の周辺のムラの様子を感じてもらいたい」と話した。

 企画展に合わせて、2016~19年度に発掘した遺跡北端部の調査成果などを紹介する「さんまる速報展!」も開催している。

 ともに3月15日まで。会期中は土日・祝日の午後1時半からギャラリートークを行うほか、2月1日に土偶づくり体験、3月14日に遺跡報告会などを行う。常設展の入場料(一般410円、高校・大学生など200円)で観覧できる。

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