八戸YSアリーナで「全日本距離別」開幕

YSアリーナ八戸初の競技大会として開幕した全日本スピードスケート距離別選手権=25日午後、八戸市

 全日本スピードスケート距離別選手権が25日、青森県八戸市長根屋内スケート場「YSアリーナ八戸」で開幕した。約1カ月前にオープンした氷都・八戸の新しいシンボルのこけら落としとなる大会で、五輪金メダリストら国内トップ選手が集結。一流の滑りに、詰めかけた観客3300人(主催者発表)が歓声を上げた。

 同日はジュニアも含め男女計9種目で熱戦が繰り広げられた。平昌五輪金メダリストの小平奈緒、高木美帆や県勢が登場すると会場からひときわ大きな拍手が湧き起こった。日本記録などは出なかったが、実力者が気迫あふれる滑りを見せて順当に表彰台に立った。

 競技の合間に、バトンチームによるパフォーマンスが披露されたほか、照明と音楽による演出で会場を盛り上げた。大会初日は大きなトラブルなどはなく、運営は順調だった。

 大会は27日まで行われ、最終日は上位入賞選手が一堂に参加するファン交流会が開かれる。

<「熱い声援うれしい」 小平選手ら新リンク評価>

 「熱い声援がうれしかった」。9月末にオープンした八戸市長根屋内スケート場「YSアリーナ八戸」で競技大会の幕開けとなった全日本スピードスケート距離別選手権は初日の25日、今季国内初戦、初めてのリンクとあって記録はいまひとつだったものの、国内一線級の選手たちは「観客席が近く、熱い声援で盛り上げてもらった」と氷都・八戸の新リンクを評価した。

 同アリーナ関係者が大会前に期待していたのは新記録樹立。だが、レース後の選手たちは同アリーナについて「リンクのくせがまだ分からない」と声をそろえ、氷に改善の余地があることを指摘する意見も。

 男女500メートルの日本記録保持者は、優勝タイムが自己ベストより約1秒遅かった。女子を37秒66で制した小平奈緒選手(相沢病院)は「できれば37秒台前半を出したかったが、経験したことがないリンクだったので、まずはこれがスタート。氷はすごく一生懸命つくってくださった。あとは私たちがどう乗りこなすかが課題」と語った。34秒72で優勝した男子の新浜立也選手(高崎健康福祉大職)は「初戦で34秒台を出したかった。前の組まで34秒台が出ず、そういうリンクなのかと思ったが、まずまずのスタートを切れた」と納得の様子を見せた。

 一方、女子3千メートルで優勝した高木美帆選手(日体大助手)は氷に関し「先週よりはいいが、まだ安定していない」と率直に指摘した。

 同アリーナの雰囲気については高評価だった。小平選手は「観客席が近く、温かい応援をもらって気持ち良く滑ることができた」とし、高木選手も「熱い声援を送ってくれた。地元ではないけれど楽しく滑れた」と笑顔を見せた。

<「すごい」「迫力満点」>

 全日本スピードスケート距離別選手権が開幕した25日、会場となった「YSアリーナ八戸」には、トップスケーターの滑りを一目見ようと多くの観客が訪れた。「すごい」「迫力満点」。目の前で繰り広げられる熱いレースに、驚きと興奮を隠しきれない様子だった。

 「テレビとは迫力が全然違う」。家族で訪れた同市の会社員、岡沼豊さん(41)は感激した様子で語った。同アリーナに役目を引き継いだ長根リンクの営業終了にさびしい思いもあったというが「(YSアリーナは)きれいで立派な施設。これからも地元で大きな大会を見られるのはうれしい」と喜んだ。

 平昌五輪金メダリストの小平奈緒選手や高木美帆選手、菜那選手らスター選手が登場すると、会場にはひときわ大きな歓声と拍手が湧き起こった。仕事を休んで観戦に訪れたという市内の会社員女性(40)は「スピードが全然違った」と興奮気味に話した。

 会場では子どもたちも声援を送った。根城小スケート部の西村澄愛(すのう)さん(5年)は「いつかここで大きな大会に出場できるように練習を頑張りたい」と目を輝かせた。

 県勢選手には観客が大歓声で後押し。県スケート連盟の田名部和彦会長は、女子3000メートルに出場した澤尻磨里英選手のレースを振り返り、「前半は出遅れていたが後半の伸びが良く巻き返せた。地元の応援が力になっているのでは」との見方を示した。

 大会は27日まで。YSアリーナの米内正明館長は「平日にもかかわらず期待以上の観客数だった。26日以降もより多くの市民が来場してトップスケーターに声援を送ってほしい」と呼び掛けた。

高木菜那(手前左)、美帆の五輪金姉妹が直接対決し、ひときわ大きな声援が響いた女子3000メートル第10組=25日午後、YSアリーナ八戸

全国トップクラスの選手たちが繰り広げるレースに歓声を上げる市民ら

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